食事、風景、人物など、スマホに撮りためていた写真。実は売れるって知ってましたか?
写メで気軽に撮影して専用の販売サイトに投稿すれば、ダウンロードされた件数に応じて稼ぐことができます。
注意事項はなにか?また、稼ぐことはあるのかなど、写真販売について説明します。
売れる写真撮影のコツ4カ条
販売する写真は何でもいいわけではありません。ピンボケした写真や、誰でも用意できるような写真では購入したいとは思いませんよね?
売れる写真にするためにはどうすればいいのかを紹介します。
人物が写った写真
最も売れやすいのは、人物が写った写真です。パンフレットやポスター、ウェブサイトの画像など、人物写真が必要な場面は多数あります。
昔から需要のある写真でしたが、近年では「肖像権の侵害」「プライバシーの保護」などの問題から用意がしにくく、個人、商業問わず需要が高くなっています。
人物の写真と言っても、写り方は様々なものがあります。
全身写真、手や顔などの一部のアップ写真、横や後ろからの方向写真、動作を加えた写真、笑顔や悲しみなどの感情のある写真、幼児や老人などの年齢別の写真など、それぞれで需要があると言えるでしょう。
他にも、人気があるかは別ですが、変顔や奇抜な服装などのオンリーワンの写真も売れることがあります。
もちろん、「肖像権の侵害」や「プライバシーの保護」が気になるなら、顔を映らないようにしても構いません。胸部などの一部をアップして顔を見切れさせたり、つばのある帽子で隠したりなど自然に隠す方法は色々あります。
ようは、「こんな場面に使える」といったことを意識して撮影すれば、その場面が欲しい人から購入してもらえるというわけです。
文字を入れる等、加工する余白がある写真
写真と言えば、対象を中心に大きく撮影するのが基本ですが、あえて対象をズラして撮影して、写真に余白を開ける方法もあります。
というのも、広告やWebメディアで扱う場合、その写真に文字を入れて強調やアクセントを加えることがあるからです。
本来なら何気ない写真でも、文字を加えることで見方が変わり、イメージを持たせやすくなります。
写真加工で余白を開けることもできますが、加工の手間があったり、場合によっては加工の許可が必要であったりなど何かと面倒なのです。だったら、始めから余白のある写真の方が手間が無く便利というわけです。
万人向けの写真というわけではありませんが、そういった利用目的の人を対象に、余白のある写真を用意しておくといいでしょう。
汎用性があるシンプルな写真
数を売るためなら、汎用性のある写真が一番いいです。
特徴ある写真やマニアックな写真は使いどころが難しく、特定の場面でしか需要がありません。
ですが、桜の写真やビルの写真といったシンプルでありふれた写真なら様々な場面で使いやすく、購入数も多くなります。
もちろん、特定の場面で使用するため特徴ある写真やマニアックな写真を購入する人もいます。それでも、購入数は少なく、汎用性のある写真には遠く及ばないでしょう。
シンプルだからこそ写真も撮りやすく、初心者にもおすすめです。
横長の写真
スマホの写真といえば縦長の写真だと思いますが、縦長の写真は扱いが難しくそんなに購入されません。
というのも、Webサイトで縦長の写真を使ってしまうとサイトが縦長になってしまい、スクロールが必要になったりなど、サイト自体が見にくくなってしまうからです。そのため、縦長のサイトにならないよう横長の写真が好まれます。
デジカメの写真サイズを基準にしている場合も多いですので、写メでもそれに合わせて横長で撮影しましょう。
売れやすい写真ジャンル
写真にも様々なジャンルがあり、売れやすいジャンルというものがあります。
絶対に売れるわけではありませんが、稼ぐためにも売れやすいジャンルを把握しおきましょう。
ビジネス系の写真(会議、商談、電話、パソコン作業などの写真)
ビジネス系の写真は汎用性が高いです。まとめサイトや情報系サイトを見たことがあればわかると思いますが、挿絵に使用されている画像の多くは、スーツを着た画像やパソコン作業の画像などビジネス関係の写真が多く使われていると思います。
「ビジネス系=清潔・真面目」という印象もあり、情報に信憑性が持たせやすくなります。
会議や商談、電話などはどれも「対話」を印象付けます。サイトの内容は「読者に投げかける文章」ですので、対話をイメージしやすいビジネス系の写真は使いやすいのです。
女性の写真(化粧品・エステ・脱毛に関するサイトで使われる写真)
同じ人物の写真でも、女性の写真の方がよく売れます。
化粧品やエステなど、ターゲットが女性の商品を紹介する際、女性の写真の方がイメージがしやすくなるからです。
というよりも、女性の方が華がありイメージがいいともいえます。商品によりますが、むさ苦しい男性が紹介している商品より、美人な女性が紹介している商品の方が購入したいと思いませんか?
もちろん、育毛剤やサプリメントなど、男性をイメージする広告に使うなら男性の写真の方が良いでしょう。ですが、あくまでも一例であり、華のある女性の写真程とはいえません。
男性の人物写真も悪くはないですが、より稼ぐなら女性の人物写真の方が良いでしょう。
観光地・名所の写真
紹介サイトや広告用に、観光地や名所の写真がよく売れます。
観光地や名所は目玉の写真になりますので、多くの人が使用したいと思います。ですが、観光地や名所はその場所に行かなければ撮影できないものばかりですので、気軽に写真撮影できるものではありません。北海道在住の人に沖縄の観光地である「首里城公園」の写真は難しいですよね。
そして、そのような撮影が難しい人に観光地や名所の写真がよく売れるのです。
観光地・名所の写真は「公開の美術の著作物等の利用」によって自由に撮影できます。旅行に出かけた際は販売も意識して撮影してみてはどうでしょうか?
1枚いくら?写真販売サイトの報酬相場
写真販売は、投稿するサイトによって値段は変わってきます。
安い販売サイトだと1枚2~5円ほどですが、高い販売サイトだと1枚50~500円ほどもします。さらに高い写真だと1枚1,000円超えする写真もあります。サイトごとによって違いますが、大体販売価格の20~50%ほどが報酬として支払われるようです。
1枚の相場は少ないですので薄利買多が基本となるでしょう。中には販売価格を自分で決められ高額な報酬を狙うこともできますが、よっぽど特殊で価値が合う写真でなければ高額な写真は売れません。
一枚の単価は決して良くはないかもしれませんが、アフィリエイトと同じで「何もしていなくても収入がある」のが魅力といえるでしょう。
初心者でも稼げる写真販売サイト4選
・ピクスタ
・写真AC
・スナップマート
・Selpy
写真販売をする際の注意点
販売する写真は何でもいいわけではありません。
ルールを知らずに販売するとトラブルになることもありますので注意してください。
「写真撮影禁止」の場所で写真撮影しない
当たり前ですが「写真撮影禁止」の場所では写真を撮影してはいけません。「著作権の侵害」「プライバシーの侵害」などの様々な理由から「写真撮影禁止」にしていますので問題になります。
人によっては「バレなければいい」と思って撮影する人もいますが、販売した写真はサイトで公開されますのですぐにバレます。
場合によっては裁判に発展し賠償金を支払う場合もありますので、公共物以外の写真は、利用目的を説明して撮影しても良いか確認した方が良いでしょう。
マナーとルールを守って、良識ある行動をしてください。
他人の写った写真を勝手に販売しない
当然ですが、他人の顔が写りこんだ写真を勝手に販売してはいけません。「著作権の侵害」や「プライバシーの侵害」に値する可能性があります。絶対に止めてください。
もしどうしても販売したいのなら、映り込んでしまった本人と交渉する必要があります。
ネット上で使われても支障がない写真を販売する
何気ない写真であっても、ちょっとした部分から「プライバシーの侵害」になることがあります。
特定の建物や学校、家の表札、風景、免許証など、個人を特定できる情報は色々あるのです。
もし、そのような写真を販売してしまうと、身元が判明して自宅や個人に迷惑行為をされるかもしれません。
そのため、写真を撮影する場合は、個人や場所など個人情報が拡散されないような写真である必要があります。
もちろん、自分だけではなく他人の個人情報もいけません。不安な人は、家族や友人にも確認してもらい、安全かどうかを確認してもらうといいでしょう。
フリー素材の画像を転売しない
ネット上では、誰が使用しても問題のない「フリー素材」という物があります。使いやすく綺麗な画像なのに、タダで自由に利用できることから多くの人が利用しています。
ですが、いくら自由に使えるからと言っても、それを転売してはいけません。他人が撮った写真同様に「著作権の侵害」に値します。
そのまま使うのはもちろん、フリー素材組み込んで撮影された画像もいけません。クリエイターによっては気にしない人もいますが、その場合でもクリエイターに目的と使用の許可を相談する必要があります。
フリー素材はあくまでもクリエイターの善意によって成り立ちます。その善意に甘えて金儲けの道具として使用しないようにしましょう。