仮想通貨やビットコインに興味があるものの、「今さら参入しても遅いんだろうなぁ」と思っていませんか?
今回は、これから仮想通貨を始める方に向けて、新規参入者が仮想通貨で稼ぐコツと、おすすめの取引所を紹介します。
仮想通貨とは?
仮想通貨とは、実態のないインターネット上の通貨の総称です。仮想通貨は、その仕組みから暗号通貨(クリプトカレンシー)とも呼ばれます。
ニュースで取り上げられている「ビットコイン」や「イーサリアム」というのは、この仮想通貨の銘柄のことです。
ビットコイン
ビットコインは、世界初の仮想通貨です。仮想通貨の中で最大の時価総額を誇ります。仮想通貨としての存在感が最も強く、ビットコインが仮想通貨全体の相場に影響していると言っても過言ではありません。
ビットコインの仕組みをベースに作られている仮想通貨もあります。
アルトコイン
アルトコインは、ビットコイン以外の仮想通貨の総称です。イーサリアムやリップル、ネムなどがアルトコインに該当します。
アルトコインは世界で2,000種類以上あると言われており、日本の取引所では扱われていないものもありますが、海外の取引所を利用すれば購入可能です。
2017年の仮想通貨バブルの頃は、ビットコインにけん引される形でアルトコインも軒並み値上がりを見せましたが、2019年7月時点では「アルトコインの存在感はどんどん薄まり、仮想通貨投資の資金はビットコインに集約されるのではないか」という意見も出ています。(あくまでそういう風潮にあるというだけなので、必ずしもそうとは言い切れません。一部の投資家が、アルトコインを安く仕入れるためにわざとネガティブキャンペーンをしている可能性もあります。)
仮想通貨と電子マネーの違い
仮想通貨と電子マネー(Suica、Paypay、LINE Payなど)は混同されがちですが、電子マネーは法定通貨(=日本円)を電子化しただけなので、仮想通貨とは全く異なります。
例えば、1万円を電子マネーとしてチャージした場合、自分で利用しないかぎり1万円が減ることはありません。
しかし、1万円分の仮想通貨を購入した場合、仮想通貨の価格変動によって、その価値は1万円以上にも以下にもなりえます。
その点では、仮想通貨は「通貨」というよりも、株などの「金融商品」に近いと言えます。
(仮想通貨の取引は銀行を介さないため、国際送金やスピード決済などに適した「貨幣」としての役割をもつのですが、現状では投機目的で利用されるケースがほとんどです。)
おすすめの仮想通貨取引所
仮想通貨を購入するには、仮想通貨の取引所に口座開設をする必要があります。
開設した口座に日本円を入金することで、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を円で購入することができます。
国内の取引所はアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨の総称)の取り扱いが少ないので、マイナーなアルトコインを購入するには海外の取引所の口座も必要です。海外の取引所の口座開設は、日本でもネットで手続きできます。
これから仮想通貨投資を始める場合は、日本国内の取引所の口座1つと、必要に応じて海外の取引所の口座を開設してください。
ちなみに、国内取引所の口座は1つあれば十分です。国内取引所を2社も3社も口座開設するメリットはありません。
海外取引所は、購入したいアルトコインの取り扱いがある取引所の口座を開設してください。「この取引所でしか取り扱っていない」という仮想通貨もあるので、海外取引所は複数社の口座を持っている人が多いです。
DMM Bitcoin(国内)
取扱通貨:7種類
DMM Bitcoinは、取扱通貨が多い国内最大級の仮想通貨取引所です。
ビットコイン以外に、イーサリアム、リップル、ネム、ライトコイン、イーサクラシック、ビットコインキャッシュを購入することができます。
DMM Bitcoinの口座さえ持っていれば有名所の仮想通貨をカバーできるので、海外の取引所を使わずにDMM Bitcoin一本で取引をしているトレーダーも多いです。
ビットバンク(国内)
取扱通貨:6種類
ビットバンクは、セキュリティ面が評価されている取引所です。
オフラインのコールドウォレット(インターネットと切り離されたビットコイン保管方法)を採用しているため、ハッキングによる仮想通貨が流出するリスクが極めて低いです。
ただ、システムの都合で少額での取引に制限がかかる事があるので、少額から取引を始めたいという方にはあまりおすすめできません。
BITTREX(英語)
取扱通貨:255種類
BITTREXは、アルトコインの取り扱いが豊富なアメリカの仮想通貨取引所です。
海外取引所はBITTREXに登録しておけば、大抵の仮想通貨はカバーすることができます。
購入したいアルトコインがBITTRXになかった場合は、次に紹介するBinanceをチェックしてみてください。
Binance(英語)
取扱通貨:158種類
Binanceは、取引高が世界No.1の仮想通貨取引所です。
所在地は香港でしたが、中国での仮想通貨規制を逃れるため2018年にマルタ島に移転しています。
2019年7月から、リスクの高い証拠金取引ができる「Binance DEX」が日本で利用できなくなりましたが、通常の仮想通貨取引であるBinance.comは今まで通り利用可能です。
仮想通貨で「億り人」が生まれる理由
ボラティリティが高い
仮想通貨は、株やFXにくらべてボラティリティが高い(=値動きが大きい)です。
国が発行する法定通貨(日本円・ドル等)の価値は国によって保証されていますが、仮想通貨には中央銀行(お金の発行元)がないので価値が保証されていません。
そのため、仮想通貨の価値は、その「需要」によって決まります。
現在の仮想通貨は完全に投機目的に利用されているので、短期間で価格が数倍に膨れ上がることがあり、少額投資でも大きな利益が見込めます。
もちろん値下がりする事もあるので、余剰資金内で投資するようにしてください。
本格参入している投資機関が少ない
仮想通貨は新しいジャンルの投資なので、株やFXに比べて本格参入している投資機関がまだ少ないです。
金融機関は仮想通貨のボラティリティの高さを警戒しており、投資機関の大金がまだ流れ込んでいない状態です。
そのため、人気が出る前に特定の仮想通貨を購入できれば、個人投資家でも「億り人」になれる可能性があります。
この銘柄選定が難しいのですが、現時点で購入する価値のある仮想通貨は数種類に限定されるので、その中からポートフォリオを組んでトータルでプラスにする、というのが仮想通貨投資のコツです。
仮想通貨で稼ぐコツ
仮想通貨で稼ぐには、「底値で拾ってガチホ」が鉄則です。
ガチホとは「ガチでホールド」の略で、通貨が値下がりしたとしても損切りをせずじっとこらえ、値上がりするまで通貨を保有し続けることを言います。
株やFXでは、このような状態を悪い意味で「塩漬け」といいますが、仮想通貨の場合はガチホが好転するケースがあります。
仮想通貨はまだその価値が正しく評価されておらず、価格変動が一時的なものである事が多いからです。
仮想通貨には初心者トレーダーが大量にいるので、市場の「なんとなく」の雰囲気で値動きしがちですが、仮想通貨の本質的な価値や将来性を理解している技術者は、「長期的にみれば価値が上がる」と確信して仮想通貨を購入しています。
短期的な利益を追求して、Twitterなどの根拠のない噂に左右されると損をするので注意してください。
まとめ
法整備の遅れや取引所での流出トラブル等、仮想通貨の懸念事項は確かにあります。
一時期の仮想通貨ブームが去った今、多くの人が「いまさら参入しても意味ないでしょ」と思っています。
しかし、仮想通貨に限らず、「絶対に儲かる」というムードの時に参入するよりも、一旦相場が落ち着いた頃に参入した方が上手くいくケースが多いです。
現在、初心者トレーダーの活動は下火になっていますが、これに目をつけた一部の投資家が値下がりした仮想通貨をひろい始めています。
もし、これから仮想通貨に参入するのであれば、「仮想通貨ブーム」が再来する前に参入しておいた方がよいです。
波に乗れるのは、事前に波が来そうな所で待っている人だけです。波が来た時にあわてて参入しても、波に飲まれて溺れるだけです。